今後はロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業が普及するでしょう。

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農業における金銭的リスク

リスク

農業は収入の安定しないビジネスで、状況によっては数千万円~数億円の赤字を出してしまうこともあります。
昨今は地球温暖化による異常気象の影響や、TPPによる外国産農作物の普及などによって、農業の金銭的リスクは高まっています。
農家の抱える売上面のリスクは、不作リスク価格下落の2種類があります。

 

 

天候の影響で売上が0になる

農家に大きな影響を与える天候は以下のものがあります。

 

  • 台風
  • 豪雨
  • 水不足
  • 季節に見合わない気温
  • 豪雪

 

軽度の水不足や異常気象であれば美味しく育たなくても出荷できます。
天候の影響で不作になった場合は市場価格全体が高騰するので、農家の売上にそこまで大きな影響を与えません。
懸念しないといけないのは台風、豪雨、豪雪などで農作物が全滅してしまうことです。
広大な農地を持つ農家は、天気予報で異常気象が事前に分かっていても対策できることは限られます。

 

出荷できる状態でなければ売上は0になりますし、農作物を育てるために費やした費用が赤字になります。
費用や苗の材料費のほかにも農家によってはバイトの人件費やトラクターなどの農業機械の購入費用、メンテナンス費用がかかります。
農作物によって収穫サイクルは異なり、時間と手間のかかる農作物ほど損失リスクが高くなります。

 

さらに農家を廃業に追い込む事例が多いのが豪雪です。
ビニールハウスが豪雪で損壊してしまうと普及工事に数千万円かかります。

 

 

農家を悩ます豊作ビンボー

農家は豊作になれば利益が伸びるとは限りません。
天候に恵まれて豊作になる状況は他の農家も同じです。
同じ農作物を育てる地域が揃って豊作になると供給量が増えて単価が大きく下がってしまいます。
業界用語で豊作ビンボーと呼び、農作物を出荷してみないと売上が読めない不透明な部分があります。

 

 

TPPによる影響

TPPによってすでに一部で海外製の農作物の輸入が増加しています。
広大な土地と安い人件費で作る海外産は輸送コストを差し引いても国産より安く流通しているものが多いです。
海外産の増加によって競争が激化すれば単価が下がないと売れなくなります。

 

また、昨今の日本経済は好景気でインフレに伴う材料費と人件費の高騰が起こっています。
運営コストは高まるのに単価が下がる悪循環によって経営難に陥る農家や、バイトを雇わずに規模を縮小させる農家が増えています。

 

 

求められる農業の変化

地球温暖化、インフレ、外国産の増加は今後も避けては通れない課題で状況は今後さらに悪化していく可能性が高いです。
豊富な経験やノウハウで順調に推移してきた大規模農家でも従来と同じ方法では今後は苦戦することが増えていくでしょう。

 

若手農家では、珍しい野菜を栽培して少ない土地で利益を出すビジネスモデルが普及したり、市場を通さないスーパーや飲食店と直接取引するケースが増えています。
また、今後はスマート農業で機械を使った自動化や遠隔監視などで作業の効率化を求められます。

 

これから成長する農家は、時代の変化に敏感に対応できるところでしょう。新しいサービスが増加していて、全てが普及するとは限りません。
投資先や利用するサービスの選定をしっかりできるかがポイントになります。