契約農家は契約先選びと契約条件を確認することが最も重要です。

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「契約農家」のメリット・デメリット

契約農家のイメージ

従来の農業は農協を通して卸売市場に出荷し、それをスーパ-や飲食店が購入して消費者の元へ届けられていました。
近年増加する契約農家は、卸売市場を通さずに農家とスーパーや飲食店が契約を行い出荷を行っています。

 

農協や卸売市場の手数料が少なくなるので、農家は高い単価で農作物を売れて契約者は市場で買うよりも安く仕入れができるメリットがあります。
少ない土地でも利益を出すことができるため、新規就農する若手農家からの需要が高く、大規模農家も大手チェーンと契約を交わすケースが増えています。
しかし、契約農家にはデメリットもあるので、軽い気持ちで契約すると苦労します。

 

 

契約先によって変わるスタイル

大きく分けると大手チェーンのスーパーと、地域密着型スーパーや飲食店などの小規模業者の2種類のパターンがあります。
取引先の規模は農家の規模とも連動しています。
大手チェーンなど大きな取引先の場合は特定の農作物のみ契約することが多いです。
それに対して小規模業者との契約は、契約先が必要にする農作物を複数セットになります。

 

複数の農作物をセット販売で梱包すると全体の単価が上がるメリットはありますが、常時複数の農作物を育てないといけません。
作業の手間も増えますし、複数の農作物を同時に育てるには優先順位を適切に判断するスキルを求められます。
不作になったり出荷できなくなると違約金を求められる契約も多く、季節に応じて特定の農作物を育てていた農家が契約農家になって複数品目を扱った結果、作業負担が増えて利益を落としてしまう事例もあります。

 

 

契約農家をするには設備投資が必要

通常は農家は雨が降るなど悪天候になると収穫と出荷をしません。市場に出荷される供給量が減れば価格が高騰するので、こうした一時的な価格高騰もタイミング良く出荷できた農家の利益に貢献しています。

 

契約農家は天候に関係なく安定した出荷をしないといけません。雨が降ると畑でダンボール詰めができず泥を落とす作業が増えるなど作業効率が悪いので現実的な方法ではないです。
契約農家は安定した集荷を行うために、天気が悪くなる前にまとめて収穫して冷蔵保存をする保管環境を作っています。

 

もともと、保管して安定した出荷をするのは農家でよくある手法でしたが、市場と違い契約農家は悪天候など市場で高く売れる時期であっても販売する金額は同じです。
農家によっては大きな設備投資を求められた結果、売上が上がるのは微々たるもので市場へ出荷していた方が効率良かったと不満を口にするケースもあります。

 

 

農家、買い手、仲介会社が騙し合いをする契約農家業界

卸売市場であれば、競り方式で売れるので相場に見合った金額で確実に売れます。
契約農家は個別に直接交渉します。当然農家は高く売りたい、買い手は安く買いたいという気持ちを持っていますし、仲介会社を利用するケースでは利幅を多く取りたいと思っているものです。
適切な交渉ができず契約してから後悔するケースも多く、単価が高くても違約金や手数料などを考えるとメリットを感じないケースがあります。

 

 

おわりに

このページでは契約農家のデメリットを幅広く紹介しました。
メリットは冒頭で紹介した通り、卸売市場より単価が高く売れることです。
実際に契約農家で利益を数倍に伸ばしたり、新規就農で狭い農地で成功したケースは多数あります。

 

契約農家でもっとも重要なのは契約先選びと契約条件をしっかり確認することです。
メリットは多く成功するチャンスはありますが、契約農家になれば必ずしも儲かったり卸売市場への出荷よ利点があるワケではないことを覚えておきましょう。